SUEMARR "Old Note"  ( 2005 - 2007 )

暑い日の録音(JACK ORION) 2005/09/21



9月19日 月曜日

アメリカではメジャーリーグのリーグ戦が大詰めを迎えている。
リーグ優勝のためには負けられないヤンキース。
マツイは頑張っていたが、その日チームは負けていた。
期待のマツイがセカンドゴロで残塁になったと同時に
テレビを消してオレとヤギは部屋を出た。

ちょうど昼の12時。
外はまた夏のように暑い陽が差していた。

ヤギ宅の近所に住むフジカケの家へと向かう。
彼には今日の録音の機材提供とエンジニアを頼んでいた。
録音機材はほとんどがフジカケこだわりのヴィンテージもので、
余計な振動を加えるとすぐに真空管が割れてしまうので、
いつもよりも注意を払いながら運転をした。
大久保に着くまでシフトは4速までしか入れなかった。
しかしそれだけ注意を払う価値があるので苦ではなかった。

この日、JACK ORIONが初めての録音をしたのは
大久保駅近くにあるスナック・アリス。
赤い絨毯に弾力充分のソファーに四角く低めのテーブル。
昔ながらの所謂スナックである。
何度かリハーサルでも使用させてもらっていて、
とても落ち着く場所である。
オレはヤマハのダイナミックギターと、マーチン。
ヤギはギブソンとハーモニーのソルヴィン。
マモも新しく手に入れたダブルベース。
ヤマちゃんはいつものフィドル。
それぞれにマイクを立て、
並べた四角いテーブルに機材をセットするフジカケ。

時間は6時間に及んだ。
全て歌いながら弾いての1発録音。
空調を切った部屋は蒸し暑く、歌いながら朦朧としたが
11曲を録音することができた。
楽しい時間はあっと言う間だったが、
しかしそれが精一杯だった。

いろいろわかったことがあった。
この貴重なテイクは決してセカンドゴロではないということ。
そしてゲーム差は縮まってきているということ。

試合後に食べた手羽先は本当に美味しかった



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