SUEMARR "Old Note"  ( 2005 - 2007 )

闇市の月明かり 2005/09/19



白楽駅から六角橋商店街に出て
妙蓮寺方面に歩いて少し。
郵便局のある路地に入っていくと、
「白幡の池」があります。
池のカタチに沿ってデッキのような造りの遊歩道。
途中途中にはベンチが点在しています。
おじさんたちがいつも釣り糸を垂らしながら
談笑しているようなのんびりした公園です。

その白幡の池にビールを買ってゾロゾロと
5時過ぎに到着したのがオレたちJACK ORION御一行。
天気もいいし、録音も近いし、青空練習でもしよう。
ってことでこんなに早い時間に集合したのでした。
周りに生い茂る木々が昼間の暑さから解放された頃。
釣りの時間はそろそろ終わり。
釣り竿もすっかり竿袋に収まっています。
それと替わるように大きな袋(ケース)から出てきたのは
ギター、ウッドベース、そしてヴァイオリン。
「これからやんだね。ジャジャ〜ンっと。」
歩くよりも遅い速さでのろのろ自転車を漕ぐおじさんが
そう言いながら通り過ぎて行きました。

ギターのヤギが前に作ってきた曲があって、
オレが昼間にメロディーと歌詞を考えてきた歌を歌いました。
4人の生音は静かな池に吸い込まれるように響きました。
その頃には、まんまるの大きな月が見え始めていました。

皆は蚊にさされました。
オレだけは、さされませんでした。
オレの血って…。



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