SUEMARR "Old Note"  ( 2005 - 2007 )

山風 2006/12/17





山の天気は変わりやすい。
だから予報なんてものは
まったく当てにならない。
優しい風も吹けば、
嵐のような風も吹き荒れる。
賑やかな麓の町の人たちは近寄ることはなく
山は野蛮な土地として扱われ、隔離された。

海を渡ってそんな野蛮な土地に
移り住んで来た人たちの楽しみと言えば、

唄うこと。

祖父母や両親がうたう歌を
自然と覚えて
いつでも口ずさむ。
いつしかその歌は身体に染み込み、
返事を返すのと同じくらい
反射的に口から出てくる。

嬉しい時も、
悲しい時も、
人に気持を伝える時も、
自然と歌が口から出てくる。

そこには譜面もなければ、歌本すらない。

欧米にはそんな文化が確かにあった。
そしてきっと世界中にもあったはず。
今も残っている場所があるかも知れない。


人が歩けば、音楽(歌)も歩く。


それはカタチを変えても生き続ける。





山風(松田浩之 Vo,G,Mandolin、アキコ Fiddle、スーマー Vo,4string Banjo,G)




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