SUEMARR "Old Note"  ( 2005 - 2007 )

BOSCOさんの眼 2007/12/03

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着信アリ。

それは
古い昔の音楽(オールドタイム)に詳しく、
自らもフィドル、アコーディオン演奏&歌&ダンスもやる
Y氏からの電話でした。

留守電にはメッセージが…

「京都から高木くんが来てて、今夜ライブをやります。」

高木"BOSCO"光介 at カフェ・ド・ヤガヴァン

ヤガヴァンのしんちゃんから
「あの人のフィドルは染みるよ。」
と前々から強くオススメされていたライブ。

ちょいと遅めな時間に店のドアを開けたら
Y氏が「お。来た来た!横浜のバンジョー弾き!」
店内の皆さんが一斉に拍手。

(な、なんなの?)

どうやらまだ始まってなかったみたい。

「ちょーど噂してたところですよー」

高木"BOSCO"光介さんが初対面のオレに冗談を言う。

「バンジョー弾きちがいますって。笑」と恐縮しながらカウンターに。

(しかし、いい顔してるなあ。高木さんって。)

そしてライブの始まり。
最初の1曲目から心に染みました。
これぞオールド・タイム・フィドル。
オレがイメージする大好きなフィドルの音と演奏。
「地獄の子牛」だの
「戦争から帰ったらカミさんに小さな子供いた」だの
「涙の道」(インディアンが追いやられていった道)だの
いろんなリアルなテーマの曲がまあどれも踊れるほどに
泥臭くもリズミカルに延々と続いたのでした。

そして途中からは、
書生姿が似合う大阪から来た宮村群時(ぐんじ)さんの
バンジョーとマンドリンと歌が加わり、昔懐かしの日本に早変わり。
高木さんは古いストロー・ヴァイオリン
(ボディーの替わりにラッパが付いたヴァイオリン)で演奏。
しかし、オールド・タイムという命綱を決して切らないあたりがまた
オレの心を惹きつけたのでした。

「東京節」がよかったなあ。

オールドタイムと日本の歌の架け橋となった曲。

確かに。 そーだね。




ライブ後はY氏がとんでもないことを…

「スーマーさんのバンジョーと歌が聴きたいなあ。」

(え〜〜〜今すか!)

「りんご泥棒」、そして
トラディショナル・ソングの「The Cuckoo」を唄いました。
(「The Cuckoo」は初めて一人で唄ったなあ。)

その後はもう、緊張も解けてセッションの始まり。




高木さんのフィドルと2人で「Sunday River Bell」を延々とセッション。
しかし高木さんの弾いている時のあの眼。
ありゃタダ者じゃない。
弾きながら至近距離まで迫ってくるだけでも迫力がありましたが、
あの眼はハッキリ言って、カッコイイ。
つーかものすごく楽しい&貴重な体験でした。

そしてY氏のフィドルと高木さんのウクレレと3人で数曲。
最後は群時さんも加わってセッション。

至福の時。

オレのツーフィンガーのテナーバンジョー。
高木さんも含め、いろんな人たちに「アリだよ。アリ。」
と言われて更に気をよくしながらも、精進精進。
と心を新たにしたのでした。

そしてオールド・タイム・ミュージックへの敬意は忘れることはありません。


すべてがひとつ。

でも、

ひとつがすべて。

じゃないんだよなあ。


いい夜をありがとう。




(高木 "BOSCO" 光介 at Cafe de Yagavent)



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