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おそらくあの日、
小学生になるかならないか程の子供だった
母親は自宅にラジオがなくて、
ラジオのある近所の家まで行って放送を聞いたそうです。
とにかく今日みたいにものすごく晴れていたことだけは
記憶に残っているそうです。

おそらくあの日、
小学生であっただろう
父親はと言えば、
柏尾川で鰌すくいをしていたそうで…。
家族に呼び戻されて仕方なく
ラジオを聞いたそうです。

おそらくあの日、
息子が生まれた年より遡ること約２０年前
息子にその時の記憶などあるわけもなく、
そして生まれてから４０年とすこし、
始まりも終わりもなく
うたうべき歌をうたっているそうです。

よいことなはずなのに
それでもそうそう楽でもない。
それが歌をうたわす理由なら、
まったくもって　はやらない。
つづけることなど　はやらない。
のこすことなど　はやらない。　

反核掲げて異端視されてた
ねくらな中学校の先生も
今じゃすこしは笑ってお酒でも
くいっとやっているのかなあ。
はやらないままでいるのかなあ。

おそらく
こんなに晴れて
蒸し暑い日に

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