何と素晴らしいアルバムだろう。
歌声の足下の地べたの匂い、
その向こうに風景が広がっている。
僕は音源をもらってから毎日聴いて、
その匂いに耳を澄まし、その風景を見つめている。
そこには道が見える。

午前四時少し前、
闇が溶けて薄明るくなる頃にスーマーの歌を聴いた。
道はどこにでもつながっている気がした。



____________________________________関島岳郎