良く通る野太い声でありながら語尾の所々に哀愁を残す、いい声である。

だからどの歌も少しも力むことなくごく普通に唄っても、はっきりと言葉が

伝わってくる。と同時に、永くライブ活動をしてきた人の持つ揺るぎない

安定感と迷いのない主張もそこに感じ取れるのだ。

どちらかといえば暑い季節よりも晩秋から冬の寒い時期に、独りで、或いは

ごく少数の気の合った仲間と一杯やりながら聴きたい。どちらにしても

聴き終わる頃には、いい塩梅に酔わされているにちがいない。。。。


____________________________________________________カルメン・マキ